決算対策

決算対策は、計画的に行うことが大切です。日々の経理をしっかり行い、毎月の試算表を早期に発生主義に基づいて作成することが第一歩です。会計事務所では、通常、決算２ヶ月前までに、売上と経費を予想して決算対策を行います。

本当の意味での決算対策は、利益の出ている企業だけではなく、赤字の企業でも大切なことです。赤字会社の場合は決算対策が必要ないと考えている会計事務所もあるようですが、全くの誤りです。赤字年度にしかできない経理処理も多く存在します。また、決算対策は節税対策と密接に結びついています。

節税も単に税金が減れば良いという発想では、長い目で見た場合、会社の経営にはマイナスになります。下手な節税は本当に会社の体力を弱め資金繰りも悪くし、赤字体質にもなってしまいます。今よりも会社が良くなるため、将来の売上につながる節税や、いざとなったときに留保したキャッシュが生かせる節税こそ意味のある節税だと考えています。

会計事務所は、将来の売上につながる節税やお金の出ない節税、キャッシュが残る節税等を、お客様の希望や会社の現況を把握の上、資金繰りから節税分岐点を把握し助言することが必要です。

会計処理方法の選択により、変化をする財務会計と違い、キャッシュは客観的価値を表します。